カテゴリ:アートを見る( 51 )

下村良之介展

京都近代美術館
「日本画」再考への序章 没後10年 下村良之介展

歩いていけるほど、ごく近くにお宅があったのですが
まとめて、作品を見る機会が無く
はじめてたくさんの作品を見ました

たぶん、日本画の技術は十分にある人だったのでしょうね
あえて違う道で作品を作ろうとした感じがあります
パンリアルにあって孤高の存在であったと思います

遊び心ということばが、評価のあちらこちらにありますが
常に今までよりもより良い別の新しい道を捜している感じがあります
じつに自然体で
だからこそ
質感やタッチが語りかけてくるような
見ていて楽しいものが出来るのでしょうね

見に来ている人たちの年齢も性別も雰囲気もバラバラで
あー下村良之助って感性に訴えるものを作ってきたんだな
そんなことを思いました。

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by hop-snap | 2008-08-27 01:05 | アートを見る

アンカー展 ~故郷スイスの村のぬくもり~

アルベール・アンカーは、スイスで生まれ、日本ではあまり知られていませんが、没後100年近く経った今でも本国スイスではとても愛された画家のようです。
子供や老人などの日々の暮らしを描いています。

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じつのところ全く知らなかった画家です。
京都駅横のビックカメラに買い物に出かけ、
JR伊勢丹でポスターを見かけて1時間ほど空きがあったので見てきました

美術展を見るには時間が必要ですが、
JR伊勢丹の美術館「えき」KYOTOは小さめのギャラリーなのでふらっと

描写がとても細やかです
陰影がとても美しく特に影の部分がいいです
背景を省略しないで描いているのですが、全体に煩雑にならずとても見やすく
日常的な暮らしぶりに向けられた広角レンズで撮った人物写真のようです

ジャンルもレベルの違いますが
このひとの絵は、私の写真のめざすところに近い感じです。
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by hop-snap | 2008-05-28 13:55 | アートを見る

森山大道 写真展「凶区 -Erotica-」

HEP FIVEに森山大道 写真展「凶区 -Erotica-」
を見にいってきました
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とても気になっていた写真展です
写真はとてもドライでソリッドな感じです

展示点数はさほど多くはありません
大きい作品がたくさんあり
すべてを一カ所でぐるっと見渡せるような展示
そして、写真作品の展示とは別に
ドキュメント映画「≒森山大道」の上映もあり
普段は見ないのですが見入ってしまいました

森山大道を語る人
インタビュー
撮影に同行しながら進行していき
少しずつ見えていく感じ

森山大道という写真家のすごいところ
というか
その撮り方やとらえ方とか、写真に対する考え方
う〜ん、すごい
そしてすばらしい


気がついたら夕方でした
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by hop-snap | 2008-05-22 02:34 | アートを見る

秋野不矩展

京都国立近代美術館
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秋野不矩はわりと高齢になってからインドなどに渡って
よく知られる作風の作品を書くようになったらしい

やわらかいこと
その土の感じが、その土地の風景であることを感じるし
人びとの生活の一部であるようだ
このひとは
はだしの足を通して
ひとよりも生活に視線が向けられている

くらしのなかで
日々、見えているもの
くりかえし、くり返されるもの
そういう日常のたわいないものへ視線が描かれていて
土色の画面から感じる
エネルギーは温かく力強い

ホッとした空気の空間でした
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by hop-snap | 2008-04-16 16:20 | アートを見る

河鍋暁斎 没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎 Kyosai−近代へ架ける橋−

京都国立博物館で
若冲(私はこれがいちばん好かった)
雪舟(ちょっと集中力を欠いてうまく感じられず)
曾我蕭白(見落としてしまった)
狩野永徳(有名であまりに人が多すぎてゆっくりと見られず)
につづくシリーズと思われる

毎回思うのだけれど
京都国立博物館の展示はものすごく展示作品が多いのだ
体系的に感じたり、感覚をつかみやすいので
とても親切といえば親切なんだけど
その分、人も多くて、いろんな意味で集中力が必要になる。
今回の河鍋暁斎展では、開催二日目ということもあり割合とゆっくりと見ることができました
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にしてもこの河鍋暁斎という画家はすごいです
たぶん、このひとの中では三次元的に形や影をとらえているのでしょうね
どのような角度や影でも書けちゃう感じです
その上に、超絶的なテクニックで超微細に書いているので
ガラス越しの50センチ程の距離が遠い
もっと接近してルーペで見ないと分からないくらいすごい
でも、絵自体はやわらかくて、自然な感じで気持ちいい

画集は印刷されて色が変わっているとか調子がどうとかそんなことを無視できるくらい
河鍋暁斎は、画集を買ってゆっくりと寄って見ないと、絶対もったいないです

気がついたら2時間以上中にいて、最後のあたりでは集中が切れてきました
ふう〜
暁斎はすごいひとです
良いもの見ました
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by hop-snap | 2008-04-09 16:05 | アートを見る

エミリー・ウングワレー展

エミリー・ウングワレー展
2008年2月26日(火)〜4月13日(日) 
大阪中之島の国立国際美術館に行ってきました

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京都の近代美術館でフライヤーを見て気になっていたので、
時間がある内にと思ってでかけました

思っていたサイズではなくて
どでかいです
メートル単位の作品群
私は、後期作品よりも初期作品の方が好き

抽象作品には「?」が付くものが多い中
彼女の作品ではグッとくるモノがありました
「?」の作品もありましたが
いいな、と思う作品は、自然というか、大地というか、
紅葉の山を見るような
マクロレンズで地表を覗くような
種子のような地衣のような
そんな、地球の一部(でも、決して海ではない)を感じました
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抽象(この言い方は間違っているかもしれないです)の作家として
このひとに勝るのは難しいかな
ピカソのような技巧ではなく、天衣無縫な素直な感じ
この人は持ち味は天性のもの、自然の摂理を感じる厚みあるものでした
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by hop-snap | 2008-03-01 01:58 | アートを見る

玉村方久斗

京都近代美術館で玉村方久斗展
お向かいの日展は大盛況なのだが、こちらは全体で数名ていど
ゆっくりというよりは、さみしいくらい

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玉村方久斗というひとは、エッセイスト・玉村豊男さんの父らしい
いつもの事だが、あまり予備知識無く

この人は線がとてもよいです
人物画はどこかいびつな感じがあり、
それがこのひとの味になっていて、それが孤高な感じです。
対して風景や静物になると、バランスがすばらしい
後期になるほどいい感じです
竹を書いた屏風があってとても良かったです

省略がとても良いので
見ていて疲れません
たぶん、見続けることのできる疲れない絵

力の抜けた絵でした
それは、悪い意味ではなくて良い意味で
好みの分かれるところなのでしょうね
強いパンチはありませんが、じわっと「ああ良いわぁ」という感じ


この先も秋野不矩・下村良之助と京都の近美は目が離せません
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by hop-snap | 2008-01-10 01:53 | アートを見る

鏑木清方(かぶらき きよかた)

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JR伊勢丹で開催中の
鏑木清方の芸術展にいってきました
会期は2008年1月2日(水)〜27日(日)と長いのですが
行こうと思っても予定が入っていけないこともあり
正月休みを利用して人混みをかき分け行ってきました
ギャラリーはガランとすいていて気持ちよく見ることが出来ました

たくさん展示されていましたが、気に入ったのは
「朝涼」 左写真

これはすごいです
なんて言うんだろ
すごいオーラが出ていて
妖艶な部分があるのに、清楚なのですよ
かなり矛盾な感じですが、鳥肌立つほどよかったです
構図とか色とか、そういうことは分かりませんが
とにかく良かった

これだけ見ただけでも大満足でした
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by hop-snap | 2008-01-03 01:07 | アートを見る

池田満寿夫の版画

故・池田満寿夫(1934–1997)の版画作品約800点が京都近代美術館に寄贈され、国・公立美術館としてはその質と数において世界最大規模の池田満寿夫コレクションとなりました。
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ものすごい数の展示です
大きさはともかく
ドローイングや素描などではなく、これがすべて版画であるということ

書きたい感情に任せて版を作ることが出来ても
そのあとの刷る作業はひじょうに緻密で、冷静でテクニックのいるものらしい
ものすごい作品に対する集中力とエネルギー

版画というのは、どこか静かに進んでいくもののように思うけれど
前半の作品はどれも書きなぐったような線の作品が多くて
しかも、ほとんどのモチーフやモデルが女性

後半、色が出てきて
マチスのようなデザイン画になってくる
なんだかとても良いです

いつもは、もう一度見直して
最初の印象との差とか
展示の後半との差や感じ方の変わり方などを見たり
単純に気に入った作品をもう一度見たり
(すごくおいしい料理を残せないのに似ていると思う)
時間が足りなくて、それが出来ず残念でした

この作品展には、見る側にも集中力が必要な感じです
あー、見にいって良かった
という池田満寿夫の版画展でした
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by hop-snap | 2007-12-08 03:08 | アートを見る

木村伊兵衛

京都の祇園にある美術館「何必館」に行ってきました
ここは、いつも人が少なくて集中しやすくて見やすい美術館です

木村伊兵衛は非常に有名な写真家ですが、
その眼差しの向かうところは社会問題とか時事ではなくて
もっと日常的なこと
そして、その写真もカメラの存在を感じさせない自然なもの
安定しているというか、時代を経ても古くならないというか
見ていて気持ちがいい写真
ごく普通の日常の写真
日々、日常のすばらしさを再認識する いい写真展でした

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何必館は5階に茶室があり
大きな窓があり
そして、空に通じた庭があり
ここには、いつも時間と空間に余裕があります

何必館
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by hop-snap | 2007-11-22 01:41 | アートを見る