『ナイン・フィンガー』アイホールダンスコレクションvol.60

アイホールダンスコレクションvol.60
池田扶美代+アラン・プラテル+ベンヤミン・ヴォルドンク
『ナイン・フィンガー』

アフタートーク有り
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1時間ほどの作品
登場人物も2人だけ、ほとんど舞台装置といえるものもない
そのうえに、セリフが英語で字幕なのだ

結論から言うと、衝撃的

すべてが混沌としている
他者と自分、被害者と加害者、言葉と無言
それが、ふたりの登場人物のなかを行ったり来たりする
あるときは、内面と外面
あるときは、危害を加えるものと危害を受けるもの
過去と現代 もしかすると未来
だが、その内面は遠くどこかでつながれている
私自身にも、その糸の発端がつながっているようにも見える

そうして、戦争の狂気を投影している
声高に戦争の批判をするわけでも、戦場が再現されるわけでもない

だが、恐ろしいほどの戦争の狂気
ゆっくりと
その場に飲み込まれ、浸食されていく感じ
非常にゆっくりと、良くわからないまま

う〜ん すばらしい
としか言えません
言葉では説明も出来ません
感じたことを言葉にするのにしばらく時間がかかるほど
言語と距離のある感覚

この作品は、行き当たりばったりじゃ絶対に作れません
考えて考えて、練ってねって簡素に組み上げつつ
絡み合う男と女のようにも見え

最初に「混沌」ということばが浮かびましたが、まさに混沌
その中から、しばらく抜け出すことが出来ないでいました
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by hop-snap | 2010-02-10 02:13 | ダンス・舞台・映画
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